ウィールの選び方

ウィールの選び方

Prime 信太郎です。

スケートボードの車輪の事を「ウィール」と呼びます。一言でウィールといっても、その種類やサイズ、ブランドも様々。スケーターが非常にこだわるパーツであり、初心者の方が迷宮入りする難しい物でもあります。

じっくりとご説明しておりますので、是非お付き合い下さい。

 

ウィールの種類

ウィールはハードウィールとクルーザーウィール、大きく分けて2種類のタイプがあります。まず自分が「何がしたいのか」によってこの2つに大きく分かれます。ではこの2つのウィールについて見ていきましょう。

・ハードウィール

ざっくりと言えばトリック用です。皆さんが想像する一般的なスケートボードに付いているのはこれです。ガーガーと滑走音があり、小さく軽く硬い。

トリックを練習するには必ずハードウィールを使用します。スケートトリックはウィールを横滑りさせる動きが必須です。硬いウィールはグリップ力が低いので、トリック用と覚えておいて下さい。

・クルーザーウィール

"気持ちよく走る" ことに特化したウィール。スケートボードの走る楽しさを味わうならこれです。

スーパーボールの様に柔らかく、速い。そして静音です。カラーバリエーションの豊富さから、クルーザーウィールは近年とても人気です。大きく重く、グリップ力が強い為、トリック練習には不向きです。

ウィールの硬さとは

ウィールの種類を理解したら、次は硬さについて見ていきます。よくウィールを見てみると99Aとか78Aなど、◯◯Aと表記されているのが分かります。これが硬さを表す数値で、このAの前の数値が大きくなるにつれて硬くなります。

クルーザーウィールは80や78Aくらいが一般的です。柔らかい方が静音性に優れ、路面のラフさを吸収するので速いです。

ハードウィール(通常の硬いウィール)は硬く、滑走音も大きいです。トリック用には99A〜101Aくらいの硬さを使用するのが一般的です。

さてどれを選べばいいのか。

基本的にアスファルトなどの街の路面で滑る場合は99Aがおすすめです。やや柔らかく、路面の衝撃を吸収します。そしてグリップも強すぎない為、トリックもスムーズにこなすことが出来ます。

101Aなどの硬いウィールは主にパークで力を発揮します。

綺麗な路面では硬いウィールに敵うものはありません。圧倒的なスピードで走ることが出来ます。その代わり、路面が悪い場所では衝撃がダイレクトに足に伝わります。

少し難しい話でしたが、自分の滑る環境に合わせて選ぶのがベストです。迷ったら99Aを選べばまず大丈夫です。

 

ウィールのサイズの選び方

どちらのタイプのウィールにするか決めたら最後はサイズです。サイズは1mm単位で細かく分けられていますが、そんなに最重要課題では無いです。最初はどのくらいのサイズを選べばよいのか。

タイプ別に説明させて頂きます。

・ハードウィールのサイズ選び

まずハードウィール(トリック用)ですが、多くのストリートスケーターが選ぶサイズは50〜54mmだと思います。ウィールのサイズは口径のことを指しています。

口径が大きくなれば路面の粗さに負けず、速く走れます。伝説のストリートスケーター RICKY OYOLA は54、55mmの大きいウィールを使用していました。

小さい口径であれば、速度にはやや劣りますが車高が下がるので細かい動きに有利になります。ですので、間をとったサイズ51、52、53mmあたりが、一番使用率が高いのでは無いでしょうか。僕は51mmでトラックはHIというセッティングを使っています。

・クルーザーウィールのサイズ選び 

クルーザーウィールの口径は54mm〜64mm位が定番です。では、どれを選ぶのがよいのか。

・54〜56mm (中級、上級者向け)

小さい口径はスピードが出過ぎず、軽いのでちょっとしたトリックの練習なども可能です。クルージングしながら軽くオーリーが出来るサイズです。

しかし、小さいので小石や微妙な段差に引っ掛かりやすいです。注意が必要なので、実は少し玄人好みのウィールです。

・56mm〜60mm (初級、中級者向け)

クルーザーで一番人気のサイズです。走る楽しさを味わうならここのサイズがベストです。粗い路面でもあまり気にならず、小石や段差に引っかかることも少ないです。ノーストレスで走ることができ、Primeで一番人気のサイズです。

・60〜64mm (中級、上級者向け)

スピード狂におすすめ。ほぼどんな路面でも進めるモンスターです。装着するにはスペースパッドなどで車高を上げる必要があります。僕は62mmを付けていた事がありましたが、一般的な自転車(ママチャリなど)より速く移動していました。
まさに"移動の足"です。

 

クルーザーウィールについては、単純に大きければ速いです。口径が大きくなるにつれて肉厚になるので、悪路でも感じなくなります。僕は60mmのウィールを使っていますが、基本的にどこでも滑っていけます。

55mmくらいのやや小さい口径のウィールにすれば、クルージングしながらオーリーしたりと遊べるセッティングを作れます。55mmでも十分過ぎるくらい速いです。

クルーザーウィールは走る楽しさを味わう物なので、60mm前後を使ってみてはいかがでしょうか。

*注意しなければいけないのが、大口径のウィールを使用する際はスペースパッドを入れることが必須です。デッキとウィールが噛みすぎると、いきなり止まったりと危険です。

セッティングは個々のスケーターの「こだわり」です。悩んだらまずを「Q&A」見て下さい。

shintaroll

ブログに戻る