MA-1とは?
INTERMEDIATE ZONE(-10℃ ~ 10℃)における活動時の着用を目的としたアメリカ軍の軍用規格フライトジャケット。パイロットのみならず空軍のグラウンドクルーの着用からアメリカ陸・海軍にも採用された防寒性能と軽量性を併せ持つジャケット。
詳細(ディテール)



フライトジャケットへ加えた手心
オリジナルの「MA-1」はそのフライトジャケットとしての機能性故に、着丈が短く設計されています。ただ戦闘機のコックピットであれば着丈の短さは機能性を発揮しますが、普段の生活における防寒性能では不十分でもあります。
そこで着丈を長く作り変えることで、腰下の位置までカバーできるため防寒性能を高める設計をしました。
ただ完成されたオリジナルに手を加えることは本来の良さを損ないかねません。Andersはパターン(シルエット)の再構築に伴いシェルの材質や、中綿にまで検討を繰り返しました。



柔らかさと暖かさ
まずはパターンの再構築に伴いより綺麗なシルエットを作り上げるため、シェルの素材の検討をしました。
オリジナルのシェルは張りのある比較的硬めのナイロンで、着用者の体型に馴染むまで時間が必要でした。そこで「初めから体に馴染むような着心地」を目指し柔らかい素材を探しました。ただ柔らかいだけではなくミリタリーアイテムとしての「タフさ」を損なってしまうことは絶対に避けたく、強度もあって柔らかい素材を求め多くの生地を試しました。
次に防寒性能を高めるべく中綿に寝具などでも注目されている3M™️社製の高機能中綿素材「THINSULATE™️」を採用しました。この「THINSULATE™️」という素材はとても優れた「保温性」と「透湿性」を誇ります。身体の熱を外に逃さず閉じ込め湿気のみを発散させるためとても「暖かく」快適な着心地となります。
そして十分高い防寒製をさらに高めるため、Andersはこの中綿をたっぷりと詰め込みました。ただ中綿をたっぷり詰めれば防寒性能は上がりますが、膨れてしまい外観を損なってしまいます。しかしこのTHINSULATE™️はとてもソフトな質感であり、シェルの柔らかさと相まってとても綺麗なドレープを生み出し、初めから馴染んだような着心地を実現できました。